電話対応でよく使うフレーズの一つに「恐れ入ります」があります。

電話では、お話をしているお客様が自分よりも年上や目上の人と

いう事も少なくありません。

わざわざ時間を作ってくれていること、ご迷惑をおかけしていることに対して

感謝の気持ちを伝える言葉としても使えます。

電話で「ありがとうございます。」と伝えてもいいのですが、

「恐れ入ります」のほうが丁寧な印象にも聞こえます。

「すみません」という謝罪の気持ちを伝えるときにも使えますし、

「恐縮です」などお客様に対して遠慮するときにも使える言葉です。

例えば目上の人に電話対応を褒めていただいたときに、

「ありがたいお言葉をいただき恐縮です」の代わりに、

「恐れ入ります」と返すと失礼がなくなりますね。

似たような言葉に「痛み入ります」もあります。

これは相手の親切や好意に対して恐縮したり、感謝する意味を持つ言葉です。

謝罪のように思われがちな言葉ですが、あくまでも感謝を伝える言葉ですので、

間違えて使うことのないように注意したいと思います。

日本語はちょっとした言い回し一つで、聞こえ方が変わります。

電話対応では顔が見えないからこそ、

より慎重に言葉を選んでお話したいと思います。